定年後の不安な気持ちを後押ししてくれる「実践的な3冊」
これまで、定年退職したら地域に飛び出して、仕事で培ったスキルを生かそうと呼びかけてきました。地方議員、大学進学、空き家再生、エネルギー起業、ソーラーシェアリングと、いずれも仕事のスキルを生かせて、地域の役に立つものでした。
しかし、そのように言われても、いきなり飛び出すのは勇気がいるもの。心の準備が不足していると、ちゅうちょする気持ちも理解できます。地域に飛び出したいけれど、もう少し気軽な最初の一歩はないものでしょうか。
そんな方にお勧めするのは、読書と大学の公開講座です。本を読むくらいならば、通勤電車の車中でもできます。大学の公開講座は、学位や単位を取れないものの、専門家の知見を生で手軽に聴けます。
地域に飛び出したくなる1冊目は、木下斉「凡人のための地域再生入門」(ダイヤモンド社)です。小説の体裁で、地域で起業したり、活動したりするための知識を学べます。東京で暮らす主人公が、地方の実家の片づけをきっかけに、地元で起業し、活力ある地域をつくるストーリーです。著者の知見や経験が豊富に詰め込まれているだけでなく、細やかに解説が付され、知識ゼロからでも深く理解できます。繰り返して読むたび、新たな発見のある本です。
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